近年AI技術は目覚ましい進展を遂げており、日常生活からビジネスシーンまで、私たちの周りで様々な形で目にすることができます。
特にAIによる自動化と創造性の支援は、多くの業界で革新的な変化をもたらしています。
本記事では、文章生成から顧客サポート、ビデオ制作、会議管理まで、さまざまな目的に役立つAIツールを紹介しています。
それぞれのツールがどのようにして日々の作業を効率化し、新たな可能性を提供するのかを見ていきましょう。
文章を生成するAI
ChatGPT
OpenAIが開発した大規模な対話型AIモデルで、自然な会話や文章生成をする事ができます。
豊富な知識を持ち、質問応答やブログ記事等の文章作成、ＰＤＦ等のファイルからのデータ読み込み、
URLからの情報収集、画像のファイル分析や画像の作成など、幅広いタスクに対応できます。
有料会員の場合はGPTsと言って、世界各国のユーザーが独自のプロンプト（指示文）を組み込んだサービスを公開しており、
自分のGPTsが利用される度にインセンティブ報酬を受け取る事が出来ます。
Claude
URL: https://claude.ai/
Anthropic社が開発したAIアシスタントで、ChatGPTと同様に自然言語処理に優れています。
ChatGPTよりも出来る事の幅は若干狭くなっていますが、応答の精度が非常に高くなっており、倫理的配慮や安全性を重視しつつ、高品質な文章生成やタスク支援を行います。
Groq
URL: https://groq.com/
大規模言語モデルを活用した文章生成AIで、高速かつ効率的な処理が特徴です。
ClaudeやChatGPTほどの精度は無いまでも超高速でテキストの生成が出来るので、今後生成の精度が上がった場合はかなり重宝されるかもしれません。
ハードウェアとソフトウェアの統合により、高品質な文章生成を実現しています。
カスタマーサポート専用のAI
CAT.AI
URL: https://cat-ai.jp/
顧客とのコミュニケーションを自動化するAIプラットフォームです。
チャット形式だけでなく音声でのサポートとしても利用出来るので、コールセンター等で利用をする事も可能になっています。
KARAKURI
URL: https://karakuri.ai/
Karakuri AIは、顧客サポート業務を自動化するAIチャットボットサービスです。
このAIツールは、顧客の問い合わせに自動で対応することができ、より効率的なカスタマーサービスが実現できます。
例えばAIによるチャットサポートを介して、在庫有無の確認やログイン、本人確認、返金処理などを含めてユーザーの問題を解決し、 FAQと一元管理を行いながら、必要に応じて有人のサポートにスムーズに移行することもできます。
動画を生成するAI
HeyGen
HeyGenは、用意したアバターか自作のアバターを使うことで、テキストを入力するだけでそのアバターがしゃべっている動画を作成出来るAIです。
自作のアバターはカメラを使って指定されたテキストを読み上げることによって、自分の声と顔が同期した動画の作成が可能になります。
例えばインフルエンサーが動画を作成する時に、忙しくて撮影が出来ない…なんていう時には撮影しなくても、
テキストの台本さえあればあたかも本人がしゃべっているような動画を作成する事が出来るので、解説系のYoutuberの方は特に利用しやすいかもしれません。
下記が公式の動画です。
domo ai
URL:https://discord.com/invite/yk5hWAxKNR
テキストから動画を生成するAIツールです。シナリオや説明文を入力すると、それに沿った動画を自動的に作成します。
アニメーションやイラストレーションを組み合わせ、視覚的に分かりやすい動画を短時間で制作できます。
wonder studio
URL: https://wonderdynamics.com/
Wonder Studioはアメリカのスタートアップ企業であるWonder Dynamicsが提供するAIツールで、実写映像にCGキャラクターを合成して置き換えるサービスです。
このツールは映像から自動的にカットを検出し、アクターの動きを追跡してモーションキャプチャーデータに変換し、CGキャラクターと組み合わせてアニメーションやライティングを調整します。
これにより、手動でのVFX作業を大幅に削減し、アーティストがクリエイティブな作業により集中できるようになります。
また、完成した映像は他のソフトウェアへのエクスポートも可能で、さらなる編集が行えるようになっていることもあり、この技術は映像制作の可能性を広げ、業界内で注目されています。
下記が公式の動画ですが、凄いのでぜひ見てみてください。
会議で使えるAI
Gamma AI
URL: https://gamma.app/?lng=ja
Gamma AIはプレゼン資料の作成を支援するAIツールで、会議の目的や内容を入力すると、それに合わせた構成やデザインの資料を自動生成します。
データの可視化やレイアウトの最適化により、効果的なプレゼンテーションを作成できます。
tl;dv.io
URL: https://tldv.io/ja/
TLDV.ioはZoom、Google Meet、Microsoft Teamsでの会議を記録、文字起こし、要約するツールです。
このサービスを利用することで、会議の内容を話者ごとにAIが自動でテキストに変換して、重要なポイントをタイムスタンプ付きでハイライトすることができます。
TLDV.ioは会議の効率を向上させるために、自動的に会議の要点を抽出し、それらを整理してアクセスしやすい形で保存します。
これにより、会議に参加できなかったチームメンバーも重要な情報を迅速にキャッチアップできます。
さらに会議の進行を記録し、後で簡単にアクセスできるようにすることで遠隔地にいるチーム間のコラボレーションを支援します。
画像を生成するAI
Stable Diffusion
URL: https://ja.stability.ai/stable-diffusion
テキストから高品質な画像を生成するオープンソースのAIモデルで、ユーザーが入力した説明文をもとに、詳細で多様な画像を出力します。
写真のようなリアルな画像から、絵画風の芸術的な画像まで、幅広いスタイルの画像生成が可能です。
またこちらはオープンソースとなっており、Githubで配布されているので、Pythonの実行環境とある程度のスペックのPCがあればだれでも無料で利用する事が出来ます。
Stable diffusion web uiというアプリケーションを利用すれば、自分のモデルを学習させたり、学習済みのデータを利用した画像生成が可能になります。
Midjourney
UEL: https://www.midjourney.com/home
Midjourneyは、テキストから独自の画像を生成するAIを利用したプラットフォームで、
Discordを介して操作して簡単なテキスト指示（プロンプト）で画像を生成できます。
ユーザーは好きな画像を選んで、さらにその画像のバリエーションを作成することも可能です。
このツールは特にデザイナーやクリエイティブ職の人々に適しており、新しいアイデアやインスピレーションを提供します。
ユーザーとAIで対話を重ねながら理想の画像を探索していくことができます。芸術性の高い画像生成に特化しています。
WEBデザインを生成するAI
tldraw
URL: https://makereal.tldraw.com/
ワイヤーフレームやモックアップの作成を支援するAIベースのデザインツールです。
テキストで指示したり、スケッチを含めて機能の解説をすることで、自動的にUIコンポーネントやレイアウトを生成することができるので、
UIやUXを具体的にデザイナーやエンジニアに提示する際にコミュニケーションエラーを減らしたり、デザインの制作過程を大幅に効率化できます。
AIを統合して必要な成果物を生成出来るAI
dify
URL: https://dify.ai/jp
difyは、誰でも簡単に大規模言語モデル（LLM）を使ったアプリケーションを開発できるオープンソースのプラットフォームです。
主に以下の機能を提供しています：
- バックエンド・アズ・ア・サービス（BaaS）：複雑なバックエンドの設定なしに、フロントエンドのアプリから直接AIの機能を利用できます。
- ビジュアルプロンプトのオーケストレーション：直感的なインターフェースを通じてAIのプロンプトを設計し、管理することができます。
- 柔軟なエージェントフレームワーク：複数のAIエージェントが連携してタスクを処理するシステムを構築できます。
- ビーハイブアーキテクチャ：各部分が独立しながらも協力的に動作する設計で、システムのメンテナンスやアップグレードが容易になります。
これらの特徴により、技術的な知識が少ない人でも、AIを活用したアプリケーションの開発を行うことができます。
また、企業が自社の知識ベースを利用したインテリジェントなサービスを展開するのにも適しています。
AutoGen
URL: https://microsoft.github.io/autogen/
AutoGENはマイクロソフトが開発したフレームワークで、複数の会話エージェントを使用して大規模言語モデル（LLM）アプリケーションを作成することができます。
このフレームワークは、エージェント同士が互いに通信してタスクを完了することを支援し、さまざまなドメインや複雑さのアプリケーションに適用可能です。
AutoGEN Studioというノーコードユーザーインターフェイスも提供されており、プログラミング知識なしでモデルやエージェントの設定が可能です。
さらに、AutoGENはOpenAIのGPTモデルと統合されており、複数のGPTを連携させて複雑なタスクを処理する能力を強化しています。
これにより、単純な会話タスクからより複雑な問題解決シナリオまで対応できるようになります。
まとめ
本記事で紹介したAIツールは、それぞれ特有の機能を持ち、ビジネスの効率化、クリエイティブな作業のサポート、顧客エンゲージメントの向上に貢献しています。
ChatGPTやClaudeのような言語モデルはコミュニケーションとコンテンツ生成を、TLDV.ioやGamma AIのようなツールは会議の効率化を助けています。
また、Karakuri AIやCAT.AIは顧客サービスを自動化し、HeyGenやWonder Studioはメディア制作を革新しています。
これらのツールはそれぞれ特定のニーズに応じて開発されており、適切なツールを選択することで、作業の質を大幅に向上させることが可能です。
AIの進化は止まることを知らず、これからも新たなツールが登場し続けるので、時代の最前線を行くこれらのAIサービスに注目し、最新の技術を活用してみてはいかがでしょうか。
