世の中には”代理店”と呼ばれる業務形態で運営している企業はいくつもあります。
取り扱われる商材は、保険のようなサービスからスマートフォンといったモノまで色々あり、街には多くの”代理店”が存在していますが、
今回は、代理店という業務形態を各企業が採用している理由、代理店を開業する個人や法人の需要、代理店募集について詳しく解説していきます。
◎代理店を募集する理由
商品開発力はあるものの、それを販売する営業力の弱い新興企業などが主に代理店を募集します。
また、販売コストを下げるという目的もあります。
例えば、営業マンの雇用や育成、人事管理、在庫管理など、モノやサービスの販売には見えにくいコストがかかります。
代理店にそのコストを委託することによって、その企業は商品開発や製造などの部分に資本や経営資源をかけることができるため、企業としての拡大を狙うことができるというわけです。
販売コストの圧縮は大きなメリットであり、大手企業が代理店を募集する最大の理由となっています。
◎代理店を開業するメリット
代理店ビジネスは、企業側のみならず、代理店を委託される個人や法人にも大きなメリットがあります。
1番の魅力は、そのメーカーのブランド力を独占的に使用できることです。
開業したてであっても、そのメーカーの名前を使用できるため、一定の信頼性が担保された営業が可能です。
営業のみに専念できるので、サイドビジネスとして始める方も増えています。
◎代理店ビジネス参入のポイント
代理店を開業する上で重要なのは、「商材」、「商圏」、「市場の将来性」の3点です。
① 商材
商材というのは、サービスやモノのことです。
既に類似商材がある場合は、他社との販売競争に勝つための勝算が必要です。
市場に初めて出回る商材であれば、エンドユーザー(顧客)の目をひき、ファーストペンギンになり得ることもできますが、商材選びは非常に重要です。
② 商圏
モノやサービスといった商材を販売する場合、代理店を開業する地域に潜在ニーズがあるかなどの調査が必要になります。
同じ地域に類似の商材があれば、当然、顧客は”より良く、安いもの”を選びます。
③ 市場の将来性
例え商材が非常に優れていたとしても、将来にわたって長く販売できるかの見極めも重要です。
これが、「市場の将来性」です。
代理店開業直後は、販路も拡大し、売上も右肩あがりになると予測できますが、この期間を過ぎて市場が飽和してしまうと、事業はどんどん衰退してしまいます。
代理店ビジネスをする上で、この衰退をみる前に新しい商材を投入する、新事業への転換を考慮するなどの判断は必ず必要になります。
経営者として独立するためには、本部の指導を待つだけではなく、この流れを読み切り、販路を開拓していく力が試されるのです。
そのためにも、日々の情報収集は欠かさずに行っていきましょう。