BI(Business Intelligence)ツールは、ビジネスに必要なデータを収集し分析するためのツールです。
BIツールが出来る事を簡単にまとめると、グラフ化させたデータを動的に複数の視点で分析する事が出来るようになります。
これにより、企業の現状や将来の方向性を把握し、より良い意思決定を行うことができます。
BIツールを導入する事のメリットとデメリット
BIツールのメリット
CRMツールと連携することで、顧客データを収集・分析し、顧客とのコミュニケーションを改善することができます。
またMAツールと連携することで、マーケティングキャンペーンの成果を測定し、効果をもとに施策の改善をすることができます。
BIツールのデメリット
BIツールの導入にはどうしてもコストがかかります。
ツールの導入費用はもちろんですが、導入に際してシステムやデータベースの知識をはじめ、
ビジネスに関する専門的な知識も必要なため、どうしてもコンサル費用等が発生してきます。
コンサルへ依頼をするにしても、どういった課題を解決する必要があるのか、
その為に何故BIツールが必要なのかという前提のもとでどんな知識を把握していなければいけないのかを知っているか知らないかでは大きな違いが出てきます。
BIツールを導入する際に必要な知識とは?
BIツールを導入するためには、データ収集・管理方法や分析ツールの選定などに関する知識が必要です。
例えばデータレイクとは?データウェアハウスとは?データクレンジングとは?等、データを使う為に情報を整理するところから始まるので、
MySQL等をはじめとしたデータベースの知識や、そのシステムがどういった方法でデータが管理されているのかの知識も必要です。
また、先述したとおりビジネスの課題や目標を明確にすることもとても大切です。
目標を明確にしておくことで、良い意思決定を行うことができるので、ビジネスの改善や効率化につながり、成長を促進することができます。
代表的なBIツール3選
Looker Studio(旧データポータル)
Googleが提供するBIツールで、以前はデータポータルと呼ばれていたサービスです。
Google Analyticsとの連携をはじめ、Google spreadsheetに記録したデータを元にしたデータの集計と可視化をすることが出来ます。
基本的には無料で、ユーザーが作ったテンプレートも公開されていたり、UIもわかりやすいので始めやすいツールになっています。
Power BI
Microsoftが提供するBIツールです。
こちらもGoogleと同様に無料から利用できるようになっています。
UIはExcelやWordのようなものになっているため、普段からExcel、Wordを使ってらっしゃる方にはなじみやすいかもしれません。
Tableau
TableauはSalesforce社が提供するBIツールです。
Tableauは上記二つのツールとは違い、データベースのテーブルと項目を視覚的に関連付けたり、
複数の指標を元にデータの可視化を瞬時に行う事が出来ます。
導入までの準備や知識は必要ですが、うまく利用出来る状況になった時に、最も汎用性が高く様々な視点からデータをすぐに確認する事が出来ます。
【まとめ】
BIツールは、ビジネスに必要なデータを収集・分析することで、より良い意思決定を行うことができます。
またCRMやMAツールとの連携により、より充実した分析が可能になっていきます。
BIツールの導入には、データ収集・管理方法や分析ツールの選定などの知識が必要ですが、導入することでビジネスの改善や効率化が期待できます。